関東地方には、まだあまり知られていない絶景スポットが数多く存在します。今回は、自然の美しさと静けさを堪能できる、少しニッチな絶景スポットをご紹介します。都会の喧騒を離れ、心癒される旅に出かけてみませんか?
亀岩の洞窟(千葉県君津市)
千葉県君津市にある「亀岩の洞窟」は、幻想的な光景が広がるスポットとして注目を集めています。特に朝日が洞窟に差し込む時間帯には、ハート形の光が水面に映し出され、まるでジブリの世界のような景観が楽しめます。季節や時間帯によって異なる表情を見せるため、何度訪れても新たな発見があります。
早朝のハート光の撮影を狙う場合は、3月・9月のお彼岸の前後数日のみ!!
午前6:30〜7:30に訪れるのがおすすめ
車でのアクセス
首都圏中央連絡自動車道(圏央道)・木更津東ICから:約30分
館山自動車道・君津ICから:房総スカイライン→県道24号で約38〜40分
駐車場:第1(普通車26台+障がい者用2台)、第2(20台)、第3(約80〜130台)あり(すべて無料)
電車+タクシー/デマンドタクシー
タクシー(所要約15分)
君津市デマンドタクシー「きみぴょん号」:1人500円、予約制、清水渓流広場まで約15分
注意点:久留里線の本数が少なく、ICカード(Suica等)は使えず現金のみ
おしらじの滝(栃木県矢板市)
「幻の滝」とも呼ばれる「おしらじの滝」は、雨の後など特定の条件下でしか現れない神秘的な滝です。滝壺のエメラルドグリーンの輝きと、周囲の静寂な自然が織りなす風景は、訪れる者の心を癒してくれます。アクセスはやや困難ですが、その分、特別な体験が待っています。
車でのアクセス(おすすめ)
【東北自動車道経由】
- 矢板ICまたは西那須野塩原ICから約40分
- 県道56号(もみじライン)を北上し、「深山ダム」手前付近にある駐車場が最寄りです。
▶ 駐車場:あり(無料・約20台)
▶ 滝までは駐車場から徒歩約10分(山道・滑りやすい箇所あり)
アクセス時の注意点
冬季は積雪・凍結の可能性があり、通行止めになる場合もあります
滝は水の流れがない「幻の滝」とも呼ばれ、雨の後など限られた時期にしか現れないこともあります。
道中は滑りやすく、滑り止め付きの靴・動きやすい服装推奨
首都圏外郭放水路(埼玉県春日部市)
埼玉県春日部市にある「首都圏外郭放水路」は、洪水対策のために建設された巨大な地下施設です。そのスケールは圧巻で、まるで地下神殿のような雰囲気を醸し出しています。見学ツアーも開催されており、普段は見ることのできない非日常的な空間を体験できます。
車でのアクセス
圏央道 幸手IC/五霞ICから約30分(15 km)
東北道 岩槻ICから国道16号経由で約30分(17 km)
常磐道 柏ICから国道16号経由で約40分(20 km)
駐車場: 無料。団体バス(有料)あり
アートビオトープ那須の水庭(栃木県那須町)
那須町にある「アートビオトープ那須」の敷地内には、独特のデザインが施された「水庭」が広がっています。318本の木々と160の池がモザイクのように配置され、自然とアートが融合した幻想的な空間を創り出しています。ガイド付きツアーでのみ見学可能で、静寂の中で心を落ち着けるひとときを過ごせます。
車でのアクセス
東北自動車道 那須ICから約15分(12km)
→ 那須街道(県道17号/県道30号)経由で現地へ
那須高原スマートIC(ETC専用)からもアクセス可能、同様に15分前後
駐車場:無料(普通車100台程度、混雑日には満車の可能性あり)
芳ヶ平湿原(群馬県中之条町)
「芳ヶ平湿原」は、標高2,000m以上の高地に広がる湿原で、ラムサール条約にも登録された貴重な自然環境です。春から夏にかけては、ワタスゲや高山植物が咲き誇り、まるでジオラマのような風景が広がります。渋峠からのハイキングコースも整備されており、自然散策に最適です。
車でのアクセス
関越自動車道 渋川伊香保ICまたは前橋ICから国道を経由して約70分(約60–70 km)でアクセス可能
湯釜方面へ向かう**国道292号(志賀草津高原ルート)**を通って「日本国道最高地点」の駐車場へ。ここが登山口です
渋峠駐車場(横手山・渋峠スキー場付近)が起点。ここから湿原までは徒歩約1時間、下り坂の道です。往復で約1時間30分
登山道は岩場や木道が交じり、やや舗装なし・アップダウンもあるため、登山靴やストック推奨
渋峠→湿原(標高差約数百メートル)。リフトを活用すれば体力的に少し楽に登れる区間もあります 。
湯滝(栃木県日光市)
日光市にある「湯滝」は、湯ノ湖から流れ出る水が高さ約70メートルの岩壁を豪快に流れ落ちる滝です。滝壺の近くには観爆台が設置されており、迫力ある滝の姿を間近で観賞できます。周辺にはハイキングコースも整備されており、自然を満喫しながら散策が楽しめます。
車でのアクセス
清滝IC(日光宇都宮道路)**から、国道120号(いろは坂経由)で湯元方面へ進み、湯滝駐車場まで約35分(約30 km)
駐車場には無料の上段(小規模・約10台)と有料の下段(普通車60台・500円)があり、冬季は無料提供されますが、積雪時は閉鎖される可能性があります
駐車場料金
有料:普通車500円、二輪200円、マイクロ1,000円、大型2,000円冬季無料(積雪時閉鎖あり)
戦場ヶ原(栃木県日光市)
「戦場ヶ原」は、日光国立公園内に広がる広大な湿原で、四季折々の自然が楽しめるスポットです。特に春から夏にかけては、ワタスゲやホザキシモツケなどの植物が見頃を迎え、バードウォッチングにも最適です。夜には星空観察も楽しめるため、自然愛好家にはたまらない場所です。
戦場ヶ原(栃木県日光市)
日光宇都宮道路 清滝ICから国道120号(いろは坂経由)を進み、「赤沼駐車場」や「三本松駐車場」へ!
赤沼駐車場は散策の起点として便利で、無料駐車可能(ただし繁忙期は混雑)
ハイキング・散策コース
赤沼駐車場~小田代原~戦場ヶ原~三本松:木道が整備されており、所要時間は約1~1.5時間
赤沼駐車場から戦場ヶ原を経て三本松へは、展望台での休憩付きでゆったり楽しめます
神磯の鳥居(茨城県大洗町)
茨城県大洗町にある「神磯の鳥居」は、太平洋の荒波を背に立つ神秘的な鳥居です。特に朝日が昇る時間帯には、鳥居の向こうに太陽が昇る幻想的な光景が広がり、多くの写真愛好家が訪れます。自然と信仰が融合した美しい景観を堪能できます。
車でのアクセス
東京方面から:首都高 → 常磐自動車道 → 友部JCT → 北関東道 → 東水戸道路「水戸大洗IC」下車 → 国道51号経由で約15分、神磯の鳥居へ到達
水戸大洗ICから直接アクセスで約10~15分
駐車場情報
神磯の鳥居近くの直近駐車場:海岸沿いに無料駐車スペースあり(夏季や海水浴時のみ有料/普通車800円程度)
大洗海洋博物館側駐車場:無料/約50台収容(朝6:30〜17:00)
鋸山「地獄のぞき」(千葉県鋸南町)
千葉県鋸南町にある「鋸山」は、かつての石切り場として知られ、現在では観光スポットとして人気を集めています。中でも「地獄のぞき」と呼ばれる展望台からは、断崖絶壁のスリルとともに、東京湾を一望する絶景が楽しめます。スリルと絶景を同時に味わえるスポットです。
車でのアクセス
富津館山道路・富津金谷ICから国道127号を経由→「鋸山登山自動車道」へ左折(通行料:普通車1,000円)→約2.5 kmで山頂駐車場(120台/無料・トイレあり)
徒歩+ハイキング
徒歩ルート(車力道):浜金谷駅から車力道コースを通って地獄のぞきへ。所要約50分~60分、険しい岩道含むが絶景多数
初心者向きループ:ロープウェー往復+車力道で約60分コースなら、地獄のぞき&山頂展望含めて半日観光におすすめです
スッカン沢(栃木県那須塩原市)
那須塩原市にある「スッカン沢」は、手つかずの自然が残る秘境で、青く澄んだ渓流が特徴です。人の手が加えられていない自然の美しさを感じながら、静かな時間を過ごすことができます。ハイキングや写真撮影にも最適なスポットです。
車でのアクセス
那須塩原温泉街・ビジターセンター近くの県道56号沿いにある雄飛の滝線歩道入口駐車場からスタート。ここまで、塩原温泉街から車で15〜20分、矢板市側「おしらじの滝」入口からは車で約5分です
駐車場は無料で広め。ただし冬季(12月~3月)は、県道56号が通行止めになり、アクセス不可になるためご注意!
ハイキング・遊歩道ルート
雄飛の滝線歩道:遊歩道沿いに雄飛の滝、仁三郎の滝(舞姫滝)、素簾の滝などを巡れるルートで、往復約3時間程度かけて渓谷美を堪能できます
散策目安時間:片道約1時間〜1.5時間、合計で往復約2〜3時間を見込んでください
一部遊歩道は通行止めの区間あり(落石等の影響)。最新情報は公式HPなどでご確認
まとめ
関東地方には、まだまだ知られていない絶景スポットが数多く存在します。自然の美しさと静けさを求めて、ぜひこれらのスポットを訪れてみてください。心癒される旅が、きっとあなたを待っています。